ぎっくり腰に効くツボ Calm CARE
奥沢・自由が丘・九品仏・尾山台・田園調布から近い鍼灸整体サロンCalmです。
Calm CARE No.4
月1回(予定)ツボ・ストレッチ・お灸等を用いたお身体ケア情報を配信してまいります。
その構成は
- 「~ケア」ではシンプルにケア方法をご紹介。
- 「~を考える」ではなぜそのツボ・ストレッチなのか? というテーマを深掘りしたちょっと納得情報です。
- 「おすすめ~」では追加で読んでおくと身体に優しい情報をご紹介。
ギックリ腰に効くツボ
重たいものを持ったりしなくてもなってしまうギックリ腰。
一秒でも早く、少しでも楽になりたい!
そんなときには…
「帯脈 たいみゃく」
場所:ウェストの真ん中
ここを指でぐっと押しましょう。
大きく息を吐きながら
ウェストに指がめり込むくらい深く
ポイントはツーンとした響きが得られるくらい深くアプローチすることです。
ギックリ腰を考える
ギックリ腰のことをドイツ語で「魔女の一撃 Hexenschuss:ヘキセンシュス」と呼ぶそうです。
魔女に魔法をかけられたかのようにいきなり痛くなって動けなくなってしまう、という感じでしょうか。
日本語では擬音で「ぎくっ」本当に痛そうで急な痛みを表現した良い言葉ですが俗語で、医学的に「急性腰痛」と本当にそのまんまの病名です。
西洋医学的
ギックリ腰・急性腰痛、いかにも痛そうですが症状の強さは様々です。
日常生活に支障がないレベルの痛みから、その場でうずくまって動けなくなってしまう痛みの場合もあります。
その痛みの差の一つに「炎症の強さ」です。
炎症がある場合は5つの兆候があります。。
発赤(炎症の起きている組織が赤くなる)・発熱(体温の上昇または局所の熱感)・腫脹(炎症部位が腫れる)・疼痛(痛みを生じる)が挙げられ、これら4つの徴候に機能障害(機能喪失)を加えたものは「炎症の5大徴候」
これらの兆候があり、かつ強く出現することが「炎症の強さ」です。
その炎症を抑えることが「ギックリ腰」にできる最初の一手。
まず、患部をアイシング。これが鉄板。
ギックリ腰は腰の筋肉の捻挫といわれてもいますが、論文によっては「椎間板」の痛みによるものが
ですが!
痛くて動けない、アイシングなんてとても出来きません。
そんな緊急事態には「腹圧を高める」ことが有効かもしれません。
「腹圧を高める」とは、腰にコルセット巻くこととほぼ同意義で、腰椎・腰部の筋肉が安定します。
お腹を凹ませながら帯脈を押すことで腹圧を高めことで、ギックリ腰の痛みと腰の動きの安定にアプローチできます。
※発赤・発熱・腫脹には効きません。
東洋医学的考察
東洋医学では身体の内的な要因ではないもので急に症状がでてくるものを「邪」と呼びます。
例:
かぜで背中が「急に」寒気 : 風邪(ふうじゃ)
熱中症で「急に」失神 : 暑邪(しょじゃ)
インフルエンザで「急に」節々が痛い:寒邪(かんじゃ)
西洋では魔女、東洋では邪。
無邪気とは「悪い気」が「無い」から素直な性格のことを指すようになったのかと。
「鬼」や「悪霊」のように実際目には見えないが明らかに災いになるものの概念とおもっていただければ。
ギックリ腰は…寒邪・湿邪が影響します。
2つも強そうですよね。
これが腰の経絡に入り込むことで急激な痛みを出現させると考えます。
腰を通る経絡は「腎・膀胱」さらに「督脈・帯脈」あります。
上記の邪を払うにはこれらの経絡からツボ(経穴)を選ぶことになるのですが一刻も早く良くしたいのならば、腰を帯状にぐるっと一周する「帯脈」という経絡を代表する「帯脈」という経穴が良いでしょう。
腰にしか存在しない経絡。効きそうでしょ?
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あとがき
邪、という概念をまじない的と捉えてしまうと急に胡散臭さく感じてしまうのが現代です。
東洋医学は自然哲学を医学として取り込んだものです。
大雨、洪水等の自然界で度々起こるどうにもならない災害。
このような人の生命力では防ぎようのないものを病を邪として扱ったのではないでしょうか。
人間が取り扱えるように定義し、治療をしてきた先人の知恵。
科学が生まれる前の時代からあった医術が今も受け継がれているのでした。