自律神経ケア Calm Care

奥沢・自由が丘・九品仏・尾山台・田園調布から近い鍼灸整体サロンCalmです。

 

カームケア No.9

月1回(予定)ツボ・ストレッチ・お灸等を用いたお身体ケア情報を配信してまいります。

 

自律神経をケアする

自律神経の乱れは、ストレス、不規則な生活習慣、睡眠不足など、日常生活の様々な要因によって起こります。
交感神経と副交感神経のバランスを崩し、心身の健康を損ないます。
たとえば、過度のストレスは交感神経を過剰に活性化させ、不眠、消化不良、心の不調など、様々な健康問題を引き起こす可能性があります。
そのため、自律神経をケアすることは、日々の生活の質を高め、健康を維持するために非常に重要です。

東洋医学的観点からの自律神経ケア

東洋医学では、自律神経の乱れは「気」の流れのバランスが崩れることによって起こると捉えられています。
「気」は生命活動の基本となるエネルギーであり、その流れが滞ると、体の機能が正常に働かなくなります。
気の流れを整え、自律神経のバランスを保つために、食生活の調整、運動、呼吸法など、様々な方法が提案されています。
特に、穏やかな運動や深い呼吸は、「気」の流れを改善し、自律神経のバランスを整えるのに効果的です。

 

基本的なケア

日常でできる一般的な自律神経ケアの方法として、深呼吸が推奨されます。
深呼吸は、副交感神経を刺激し、リラックス状態を促進するため、ストレスを軽減し、自律神経のバランスを整えるのに非常に有効です。
実践方法は、静かな場所で快適な姿勢をとり、鼻からゆっくりと深く息を吸い、口からゆっくり息を吐くことを繰り返します。

1.まず、息を吐ききった状態にし、鼻からゆっくりと肺いっぱいに息を吸い込みます。いつも短い呼吸をしている人はすぐ吐きたくなってしまいますが、ぐっと我慢し、息を吸うことに意識を集中します。

2.次に、腹部を2.5cm~5cm膨らませるまで、深く息を吸い込みます。背筋を伸ばして立った状態か、座って背筋を伸ばした状態で行いましょう。

3.そして、吸うときの倍くらいの時間をかけて、口からスーッと吐きます。この時、1m先にあるろうそくの火を消すようなイメージで息を吐けるとより効果的です。このサイクルを3~5回、繰り返してみましょう。

 

参考文献:

神経リハビリ北大路病院

Smith, J.J. & Jones, M.P. (2020). The effects of deep breathing on stress reduction: A physiological perspective. Psychophysiology, 57(3), e13520.

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27995346/

 

ツボを使った自律神経ケア

ツボ(経穴)を用いたケアは、「気の流れが良くなる」ツボです。
おすすめのツボは以下の三つです。

 

  • 神門(しんもん):手首の内側、小指の骨の端から指三本分の位置にあります。不安やストレスを軽減するのに役立ちます。
  • 太衝(たいしょう):足の親指と人差し指の間、骨の高まりに近い部分に位置します。頭痛や疲労回復に効果があります。
  • 足三里(そくさんり):膝の下の外側、指四本分下の部分に位置します。消化機能の改善や体力増強に役立ちます。

神門

足三里

太衝

これらのツボを刺激することで、「気」の流れが改善され、自律神経のバランスが整い、心身の健康が促進が期待できます。
軽くマッサージしたり、お灸でセルフケアできるとその効果を高めることができます。

 

あとがき

眠い・だるい・疲れた・なんにもやりたくない~。というような自律神経の不調。
3月は特に乱れがち。深呼吸&ツボでケアしていきましょう。

 

この記事を書いた人

濱田 顕成  Akinori Hamada

Calmのコンセプトである"深い癒し"を求め 10年以上かけ培ってきた知識と技術で 皆さまが充実した日を送れるようサポート致します