【東洋医学】鍼の響きとは?

九品仏駅前徒歩1分 鍼灸整体サロンCalm 濵田です。
今更ですが「九品仏」は「くぼんぶつ」と読みます。
「Calm」は「カーム」と読んでいます。

 

 

【東洋医学】鍼の響きとは?

 

響きって一体?

鍼を受けた方は一度は経験したことがあると思います。
「ズーン」とか「ゴーン」とか「ドーン」とか「ピクッ」と擬音で表現されたり
「重い感じ」「だるい感じ」「筋肉痛みたいな」と表現される方もいらっしゃいます。

これは深部痛覚のためです。
深部にある侵害受容器が興奮すると「鈍い痛み」「どこが痛いのか不明確」という特徴があるため
なんとも表現しにくいもような感覚をおこります。

 

2)深部痛覚
筋,骨,関節や結合組織から生じる痛みは深部痛覚deep pain という。深部痛覚には筋肉痛や関節痛,骨折の痛み,頭痛などがある。受容器は筋膜や骨膜,関節包に存在する自由神経終末で,感覚神経はⅢ及びⅣ群(Aδ及びC線維)に属する。冠状動脈の虚 血によって生じる狭心症の痛みも骨格筋の侵害受容器による。
一般に深部痛覚は鈍い痛みで,皮膚痛覚に比べて局在性に乏しい

引用:疼痛ケアネットワーク・ワーキンググループ

 

この感覚を東洋医学では「響き」や「得気(とっき)」といいます。
得気に関しては受け手側だけでなく施術者側が感じるものも指すため、解釈は色々ですが、鍼が身体に刺さることで起こる感覚をそう呼んでいます。

 

(略)身体に針をさすことに生じる感覚を「得気」と表現し(略)

引用;「得気」(鍼のひびき)についての文献的考察 明治鍼灸大学 東洋医学医教室

 

 

響きは痛い? 気持ち良い?

この響きを「痛い」と思うか「気持ち良い」と思うかは受け手の経験や体調に大きく左右されます。
痛いところに届く感じが良い! という方がいる中で
身体がズキンとして痛くなってしまった という方もいるからです。
どちらも同じ響きではあるのですが、どちらも感じ方・受け取り方によるところが多いです。

 

響きはコントロールできる

ただ皆さんご安心ください。
響きは「響かせること」もできますし「響かせない」こともある程度できます。
受け手の感受性に合わせて「痛くなく」も「効いてる!」にも合わせることができるのです。

 

大切なのは我慢しないこととコミュニケーション

強い響きを我慢すれば身体が楽になる、というわけでもありません。
響きがなくても楽になることはあります。
遠慮せずに「響きすぎてつらい」とおっしゃっていただくことが大切です。
また、響きが欲しいのに響きがない場合も同様です。
「もっと響きが欲しい」と伝えていただくことでよりよい鍼施術が受けられるはずです。

 

最後に

【東洋医学】鍼の響きとは? いかがでしたか?

鍼あるあるを動画にしました。
是非御覧ください!

 

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この記事を書いた人

濱田 顕成  Akinori Hamada

Calmのコンセプトである"深い癒し"を求め 10年以上かけ培ってきた知識と技術で 皆さまが充実した日を送れるようサポート致します